どうも男性保育士の異端児こと大樹です。
法学部を出ていながら、見事に法律を活かす職業にはつかず、福祉の世界で働きつつはやウン十年(;^_^A
関東から大阪に戻り、暫くは非常勤でいくつかの保育園で働き続け、ついに正職になった時にはどれだけありがたかったことか。。。
しかし、保育園で正職になるまでの２年間はそれはそれは。。。
初めの一年は一年だけの期間限定だったので、一年目は昼下がりまで保育園で働き、夕方から夜中まではスーパーのレジと品出しのバイトの掛け持ちで何とか食いつないでいた(;^_^A
二年目は別の園でこれまた非常勤で、「しばらく頑張ったら正職の道もあるよ」という話だったので、朝一番の早出から一番遅い遅出の時間まで１２時間働き詰め（勿論休憩なんてなし( ；∀；)）で頑張っていたのですが、結構なブラック保育園でとっても怖ーい人ばかりで、スパルタを通り過ぎ、ちとヤバいんじゃないの、と言うようなところでとてもここでは働けないな、と２月に辞めた直後に今の職場の募集がかかり、無事に正職として現在に至る。。。
今の職場に勤めるまでは朝から夜まで働いてもお給金は手取り１２～１５万程度。ギリギリで頑張ってたなあ。。。
当時、保育士になるために就職活動するも、男性保育士なんて全国で１万人もいない時代、「男性は募集していません」とか、何とか面接だけでも、と漕ぎつけても、ほぼ全部のところから「うちではお給金出せないんですよねえ。。。」と結局の門前払い。
そんな時に俺を拾ってくれた現職場の法人には感謝です。
とかなり話が逸れましたが、本当保育士の給料って生活するには厳しいのが現実。
うちの法人はまだ恵まれている方ですが、他の社会福祉法人の園は本当よくそんな給料で働いていますね、と突っ込んでしまう位。。。
研修先とかで他の園の先生達からそんな話を聞くと、「うちに来てくださいよ」と言ってしまう位驚きの実態をお話いただきます。
そして、それと同時に働かれている法人の犯罪まがいの実態をたくさん聞くことも。
えっ、普通にアウトですけど、それ。
みたいなことはザラ。
内部告発出来ないなら、労基局に匿名通報すれば、と言うと
「そんなことしても、結局自分達に返ってくるのは吊し上げだけなんですよね」
と。。。
恐ろしいですよね、第三者ながら、それが普通な状況なのが聞いていて恐ろしくなります。
で、やっとここで本質。
そんな法人がワンサカ存在しているのを国や地方自治体は全く理解していない訳です。
国は確かにこれまでも処遇改善費という保育士に対しての対価の増額を行っています。
しかし、社会福祉法人の中にはその対価の多くを「搾取」してもばれないようなシステムの下、懐にしまって私財備蓄に勤しんでいるわけです。
社会福祉法人で人件費比率が高いのは非生産業種故、当然なのですが（平均的に７０～８０％は人件費）、中には５０％以下の社会福祉法人というところも多数あるのが不思議。
これは「委託費」と呼ばれる保育運営に必要な国などからの給付が、弾力的に運用しても良い、と言うグレーな表現になっていることも大きい。
法人的には人件費を抑制した分、他の分野に投資することも出来る上、業務の拡大に資金を投入できるわけですが、この処遇改善費というものの本質は本来、働いている職員の「処遇を改善」するものであるにも関わらず、人件費には回さず、規模の拡大や備蓄に多くが搾取されている実態を帳簿合わせを行い、搾取している現状を国や地方自治体は悪質な法人が色々と改ざんを行い、法の隙間をぬってホクホク顔な状態を理解できていない訳です。
こんな状況を理解しないまま、またおおよそ３％程の給料アップを図るべく、お金をばらまきますよ、と口八丁なことをされても、喜ぶのは法人のみ。
俺らからすれば、
「はあ？」
そして
「はぁ…」
です。。。
です。
末端の職員にそのお金が満額職員に渡るようなシステムが先に出来ていない限り、国から税金を搾取し続けて喜ぶ「寄生虫のような社会福祉法人、もしくは株式会社」が減らないし、岸田内閣が言う「成長と分配」政策も駄政策で終わるんじゃないかな、と思てしまいます。
幸い我が法人は、比較的そういうところに関してはきちんとしておりますが、その分、人件費率が高いので、赤字ギリギリのところを彷徨っており、今後の給料の体系維持がそろそろ真面目にヤバい状況ではあるみたい…( ；∀；) ；∀；)
これ以上上げてくれとは言いません、せめて現状維持でお願いいたします（切実なお願いでございます）
最近やたらと規模を拡大して、箱モノをどんどん作っている法人が結構ありますが、さてさて、その法人はどこからお金を捻出しているんでしょうかね。。。
ローテーション作りながら、カフェで夕食♪
って、職場出てまだ仕事って。。。( ；∀；)。。。
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